企友会(バンクーバー日系ビジネス協会)カナダビジネスコラム&イベント報告

コラム & イベント報告(会報)
カナダ(バンクーバー)のビジネスに関するコラムや
企友会主催イベントの開催報告を掲載しています。

2019年01月08日

平成時代を振り返り、これから世界はどうなるの?

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今年は平成最後の年になり、この30年を振り返ってみますと、
平成時代は20世紀から21世紀への橋渡しの時代であり、人類の政治、経済、イデオロギーの大転換期でもありました。NHK制作の“映像の世紀”なんかを見ると20世紀はまさに戦争の時代で、産業革命を経て資本主義による飛躍的な経済発展の時代であったわけですが、それに続く平成時代の始まりには、東西冷戦の終結に始まりヨーロッパが統合され、世界中であらゆる規制緩和が行われ資本主義がどんどん進行し、さらにはコンピュータの発達による情報革命が起こり、ひと・もの・かねが自由にしかも迅速に行き来するグローバル社会の始まりでありました。
ところが21世紀に入り、アメリカ同時テロ事件が発生し世界中で治安が不安定になりました。経済ではリーマン・ショックによる世界経済の停滞が始まり、中東諸国の民族紛争や国際テロそして大規模な難民移動が起ったことにより、EUのイデオロギーがぐらつき、ついにイギリスがEUから離脱し、EU各国でも自由貿易による格差拡大から保護主義が台頭しています。アメリカにおいてもグローバル化された自由貿易による格差拡大で、白人中間層の不公平感がポピュリズムを促しトランプ大統領に代表されるような自国中心主義(反グローバル主義)が台頭しています。
一方アジアに目を向けても、グローバル化により中国やインドが大きく経済発展し、世界の政治・経済に大きな影響力を行使しています。特に中国は一帯一路構想で世界経済の主導権を握ろうとする覇権主義でアメリカとの貿易戦争が始まっています。日本では、デフレから脱却できず経済成長が低迷したまま、少子高齢化社会が始まり税収減による医療・介護・年金問題を抱え、働き盛りの若年層の将来不安が広まっています。

このように平成時代(1990年〜2019年)では、世界はグローバル化が進展したことにより経済が大きく発展してきた一方で、国家や個人の格差拡大、民族紛争、国際的なテロ活動、難民の大移動さらにはイデオロギーの対立、衝突があり、まさに混迷で未来が見えない世界に我々は生きているわけです。


アメリカ中心の資本主義経済は限界なのか、格差社会はどうなるのか?
民主主義(自由、平等、人権)は永遠の夢なのか?
私たち人類はこれからどこに向かっていくのか?


こんな疑問がわいてきた時、昨年世界のベストセラーと言われた本”サピエンス全史“(著者 ユバル・ノア・ハラリ)に出会いました。NHK番組のクローズアップ現代でも放送され注目を浴びた本です。
内容は、人類(ホモサピエンス)の石器時代から現代21世紀までの人類史を振り返り、今までとは全く違った視野・観点で人類の行動・能力・文化を分析して、現代社会の抱える課題、矛盾を明らかにし、21世紀以降の”人類の幸福とは何か、幸福を何に求めるのか”といったものすごい大きなテーマを提起した本であります。

これからの世界について作者は、
世界を支配してきた西洋文明のキーワードは“近代科学”と“資本主義”の発展である。
それは、“未知の領域を探検し、その領域を征服したら、飽くことなく次の道の世界をめざす”という共通した考え方ある。
“近代科学”は、さらなるコンピュータの進歩によるロボットや人工知能の登場そしてバイオテクノロジーの進化は目覚ましいものがあり、世界を大きく変える可能性がある。
そして、人類はどんな未来を過ごしたいのか、しっかりとビジョンを持ち、幸せな道を進む賢い選択をする。そのためには、科学と政治は、もっと協力し合わなければないない。
“資本主義”はそれに代わる新たな仕組みが必要になるかもしれない。
最後に『未来を切り開く鍵は、私たち人間が欲望をコントロールできるかどうか』と説いている。
まだ読んでおられない方に是非読んでいただきたい本です。


今年も世界は政治・経済・イデオロギーの対立、衝突が続くでしょう。
歴史を振り返り、この本から垣間見た人類の未来の姿を一考するのもいいかもしれません。


企友会理事
谷口明夫


Photo by Samuel Zeller on Unsplash

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2018年12月31日

アルデンテなネット社会に

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2018年の漢字は「災」と発表された。
台風、豪雨、地震と日本列島は相次ぐ自然災害に見舞われた。
海外に住む私たちもその一報をニュースで知るたびに心を痛め、
友人や家族の安否に不安を募られた一年だった。

多くの日本人は地震大国ということもあり、普段から自然災害に備えてはいるが、
初めて体験する甚大な災害の前に個々、自治体、国が更なる「防災」の必要性を感じ、
その対策に取り組むこととなるだろう。

一方、ここ数年SNSの進化と普及で発生するネット上での災いに対しては
防災対策が追い付いていないのが現状だ。
個人レベルで世界に物事を発信できるようになった。
コミュニケーションが容易となったがために、
「差別」、「偏見」、「誤解を招く表現」を安易にさらけ出してしまい、友人や世間からバッシングを
受ける「炎上」がたびたびニュースを賑わせる。

SNS以前は自分の意見を言うとき、誰がそれを聞いているのか、どの立場から言うのかと、慎重に言葉を選んでいたため、たとえ意見の相違で軋轢が起きたとしても当事者同士で解決できたのではないか。言いたい相手がいるからこそ、意見を言う覚悟があり、理解してもらおうとする努力が存在した。

この容易なSNSツールで炎上してしまった人々は、突き詰められれば「そんなつもりではなかった」と釈明する。
そこに一本筋の通った、芯のある「意見」や「覚悟」や「努力」がなかったからではないのか。

一昔前は、一律に太くて、柔らかく茹でられたスパゲッティーが日本人の食べる、イタリアのパスタ料理だった。そのうち、本当の味が伝わり、いまでは細麺も太麺もショートも様々なパスタがちょうどいい茹で具合の「アルデンテ」で提供される。

アルデンテ ―「芯が残った」茹で具合。

何でもが横行し、炎上があちこちで起きるあやふやでふにゃふにゃなSNSコミュニティーが「芯のある」
アルデンテを求め、成熟したネット社会となることに期待する。


企友会理事
シェア美緒



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2018年11月16日

鈍い刀

Photo by Manki Kim on Unsplash.jpg

よき細工は少し鈍き刀を使ふといふ。妙観が刀はいたく立たず ー 徒然草の第二百二十九段である。

驚くなかれ、これが全文である。あまり切れすぎる刀では美しいものは作れない、ということを言いたかったのではなかったはずである。短いが多くの解釈があるようだ。その中でも小林秀雄氏は「文章も比類のない名分であって(中略)一見そうは見えないのは彼が名工だからである」、「(作者が)どんなに沢山なことを感じ、どんなに沢山のことを我慢したか」「利きすぎる腕と鈍い刀の必要とを痛感している自分のことを言っている」、と批評している。

短いが非常に耳に痛い文章である。我々の一般生活のコンテクストに置き換えてみる。彼は非常に物知りで頭が良い。あるいは、彼は鋭いビジネスの知識、センスを持っている。その知識、その見えすぎる眼をいかに御したらいいか。

おそらく多くの人はその鋭い知識、センスに頼りきり、あるいはひけらかすのみで、御することを考えていないのではなかろうか。

「切れる人」を目指しているうちはまだまだである。「何事も入り立たぬさましたるぞよき(同、第七十九段)」ではなかろうか。そのような人間に一度出会ってみたい。

企友会理事
真野展成



Photo by Manki Kim on Unsplash




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2018年10月08日

15年目に思うこと。

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Photo by Chang Hsien on Unsplash

私ごとになりますが、1995年からカナダで生活するようになり今年の11月で23年になります。
23歳でカナダに来ましたので、日本で生まれ育った年月と同じ年月をカナダで過ごしたと思うと感慨深いものがあります。

私がカナダで従事した仕事ですが、当然ですが23年前とだいぶ様変わりしております。
旅行業で言いますと日本からバンクーバー、ウィスラーへ訪れる旅行客は、年末年始ですと日に数百人単位でバンクーバー、ウィスラーに来ることはなくなりました。インターネットで現地情報を調べることが出来るようになり、より自分の旅行をイメージしやすくなり事前に詳細な情報を得た個人客の方が殆どです。

モーターサイクル業界は、バンクーバー周辺で冬にまずモーターサイクルを見ることは無く、春から秋にかけてのシーズン中でもあまり見かける事はありませんでしたが、最近は小型車両から大型車両までだいぶ見かけるようになりました。
大型車両に乗る方はどちらかと言うと趣味で乗る方が多いですが、小型車両は実用的に乗る方が増えたのが理由です。
どの業界、業種においてもですが、時代の変化や流れは時にゆったり、時に急激にと様変わりしていきます。
変化や流れに取り残されたり、流されないようにしっかり土台を築きつつ先を見据えていかなければいけないでしょう。

カナダで起業しビジネスを始めてからおかげさまで15年が経ちました。
この15年を振り返りつつ一区切りとして、15年後、30年後さらにその先へとより具体的なビジョンを持ちつつ、
ビジネス環境や時代に沿って柔軟に適応していかなくてはと改めて思います。


企友会理事
金谷泰政



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2018年09月03日

古いものと新しいものが混ざる場所

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先日張り替えをお願いしていたラウンジチェアを受け取りに行ってきました。この椅子は生前義父が愛用していたアームチェアで、肘掛の部分が少しすり減っているのですが、座り心地はとても良く、腰をかけると昔の義家族の家にタイムトリップをしたような不思議な気持ちになります。わたしは古いものと新しいものの混在する場所が好きでたまりません。台所でも居間でも。誰かが大事に良く使い古した道具と最新の技術のつまったかしこい道具やピカピカの新しいものが一緒に合わさることで、昔と今や誰かと自分の生活がつながってその両方が良い具合に生かされるようで、何か別の味や心地や知恵がそこに生まれるような気がします。

以前にテレビで建築家の大島芳彦さんの話を見ました。最近よく耳にするヴィンテージマンションだったり中古の戸建て物件を味わいのある今風なデザインにリノベーションするというのもそうですが、わたしが興味を持ったのが「団地のリノベーション」。大島さんが手がけるリノベーションが、ただその団地という不動産の箱物を新しく美しくすると言うだけのものではなく、その団地のある街そのものを巻き込んで再生するというもの。古いものと新しいものが持つそれぞれの価値が一緒になることで新たな価値を持ったコミュニティが生まれ、場所が再生されていました。面白いなあと思って大島さんを調べていると、他にも古い雑居ビルがクリエーターが育つ複合施設になったり、昭和のアパートメントの風化を活かしたリノベーションだったり、ワクワクするものばかり。

この大島さんのことを知る前のこと、日本では中古の不動産物件の売買についての考え方や価値がバンクーバーとは違うよねと言う話をちょうどしていて、その時「どうして日本ではアパートメントを売り買いしないの?コンドを買うより手頃だろうに」って聞かれたのですが、そもそもわたしの中ではアパートって聞くと賃貸前提だし、まさかあのプレハブのようなアパートの小さな部屋を購入するという考えがあるなんて思いもしなかったので返事に困りました。だから大島さんのこのアパートメントのリノベーションの話を知った時、ああこれだったらいつか日本でもアパートメントの売買ってありえるのかしら、なんて思ったりしました。

ちょうど今企友会でもバンクーバーでの日系ビジネスの、これまで築き上げて来た世代と今・これからの新しい世代に起こるであろう変化のことや、将来の日系ビジネスのコミュニティの話をすることがよくあります。こういった日本の話を聞くと、これまでのものと新しいものがお互いの価値を活かし合えばバンクーバーでだって新たな日系ビジネスコミュニティの価値が案外うまい具合に生まれるのかしらって想像したりしています。


企友会理事
美香スミス





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2018年07月16日

さらなる日系ビジネスの輪へ

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Photo by Utger Geleijnse on Unsplash

バンクーバーにはビジネス団体が数多くありますが、それぞれの団体の特徴や活動内容がよくわからない、あるいは日本やカナダ内からの問い合わせにどの団体に聞いてよいか分からない、といった話がしばしば持ち上がっていました。

実際、26年もビジネスの最前線にいる私ですらよく知らない団体もあります。それぞれの団体がこんなことをしているのか、はたまたこんな団体もあったのか、という発見がいまだある状態です。

そんなこともあり、バンクーバーのビジネス系10団体で組織する「連絡協議会」でもう少し連帯感を持たせ、それぞれの会の特徴を引き出し、ビジネス団体の活性化を図ることを目標に今年1月より私がその議長を仰せつかりました。

まず手掛けたのが連絡協議会のウェブサイトの作成です。これがないと何も始まらないことから急いで内製し、5月終わりには完成させました。(www.cjcbc.org)これは日英切り替え方式になっており、日本からもカナダからもこの日系ビジネス団体の全体像を確認いただけます。

次いで、そのお披露目も兼ねて連絡協議会メンバーのレセプションを524日に開催いたしました。これは団体間の親交を深め、一団体だけでは参加者や集客に不安がある際に、他団体との共催を容易に行えるきっかけづくりと考えています。

また、今までは各団体がバラバラで企画していた同様イベント(歓送迎会や季節のイベントなど)をなるべく合同開催し、より効率的に行えるようにしたいと考えております。例えば8月に離任される総領事の送別レセプションは連絡協議会と文化系団体がコラボした形で準備しています。

また現在取り組んでいる共同案件として日加修好90周年を記念した4分間の映画作成をバンクーバーアジアフィルムフェスティバルと行っています。これなども今までは団体単体ではなかなか成し得なかったことですが、参加団体の協力で大きな力と知恵で新たな挑戦に挑んでいます。

バンクーバーの中で日本の存在はかつてに比べて薄まっています。両国のビジネスのつながりの規模は引き続き大きいのですが、全体の中に埋もれつつあるのが現状です。

もっと日本を知ってもらおう、バンクーバーでも活躍している日本のビジネスがたくさんあることを知ってもらうことは我々ビジネスをする者にとって共通する課題です。

どうか皆様の手を貸していただき、日系ビジネスの輪をもっと太く、大きくしていければと考えております。

どうぞよろしくお願いします。

企友会 理事
連絡協議会 議長
岡本裕明
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2018年06月19日

ビジネスで異文化コミュニケーションを成功させる3つのこと。

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Photo by Markus Spiske on Unsplash


−−−グローバル化されたビジネスにおける「異文化コミュニケーション」を成功させて収益を上げるための重要性とは、以下の3点に集約されると考えています。日本人はなぜ「クオリティ」を重視するのか、日本人自身が理解すること、または外国人に理解して貰うこと−−−


異文化コミュニケーションとは、同じ言語を持った日本人同士にでも微かなレベルとはいえ存在しているものであり、その幅と深さ、或いは角度が広がったものが外国の人たちとの間で交わされると「異文化コミュニケーション」になるということを最初に定義しておきたいと思います。

まず日本人側にも「自己理解」、この場合「日本企業理解」が必要です。なぜ我々はそこまでクオリティにこだわるのかをきちんと形にして説明できるようになることが求められます。「大事だから大事なんだ!」では外国人には伝わりません。一般に発展途上の国々では「クオリティよりも使えればそれでいい」の方が重要である場合があり、その場合は「クオリティよりも廉価で多くの人が入手しやすいものを作った方が効率的なのに」と外国人側が思っている場合も少なくありません。よって日本人がなぜそこまで一生懸命にクオリティを追及するのかということを自分たちがまず明確にわかっている必要があります。

そもそもクオリティ(品質)とはどういう意味でしょうか?
ISO9000では「本来備わっている特性の集まりが要求事項を満たす程度」と表現されています。理解を深めるために、例えば身近なところで「食事のクオリティ」と一言で言った時に、同じ日本人同士が同じ理解をするのかということを考えてみます。クオリティという言葉には「クオリティが高い・低い」という言い方ができると思いますが、何を以って「高い」「低い」と言っているかを考えると多岐にわたっていることが実感できます。人によっては、「材料・素材」を指しているかもしれませんし、「味付け」を言っているかもしれません。またある人にとっては「食事自体の栄養価」を表現しているのかもしれませんし、もっと言えば「その食事をとった場所、レストランや自宅や友人宅などの雰囲気」を指しているかもしれません。そもそもクオリティという言葉自体、もしかしたら自身の定義と他人のそれは異なっているかもしれないのです。

製造にかかわる現場では特に「クオリティ」は非常に重視されますが、定義を含めてなぜそんなに大切なのかを伝える必要があります。
以前、タイの日系部品メーカーの社長がメキシコで駐在されていた時のことを私に話してくれました。「取引先から何度かクレームがきており、社長の自分としては一体何が起こっているのか確認したくて現場に向かったのです。部品製造している自社の工場現場に行って驚きました。大きな体のメキシコ人がくちゃくちゃとガムを噛みながら、小さな小さな部品を製造し、作られたねじをその部品に組み込む作業をしていました。
どうみても部品側にそのねじは大きすぎて入らないと傍で見ていたところ、なんと驚いたことにそのメキシコ人は、力でネジを部品の穴に押し込んでしまいました。当然部品の穴はつぶれてしまいましたが、形としては部品となりました。恐らく過去にもそうやって出荷していたのでしょう。」
このメキシコ人も彼なりに考えて、与えられた仕事を与えられた時間内でこなすための方法としてこういうことをしていたのかもしれません。そして誰もこの彼と「クオリティ」の意味や、会社の品質方針を共有したことがなかったのかもしれません。

クオリティが高くないと命の危険性や人を傷つけてしまう可能性もあること、またクオリティが高いから耐久性もあり使い勝手が良く、長くお客様に喜んで使っていただけること。そうすることで社会へ貢献しているということ、その好循環がまわりまわって自社の売り上げが上がり、市場占有率が上がり、そしてスタッフとして仕事をしているあなた達も自社で仕事をすることによって心身ともに満たされていく。こういう一連の流れを日本人・日本の企業は信じているということをまず、自身がきちんと理解し言葉にできることが重要なのです。


私達はカナダでビジネスを行い、外国人を雇うことは避けられない環境の中、「異文化コミュニケーション」の力を上手に活用することで企業としての収益を十分に出している会社もあれば、この力を活用しきれず収益を出し切れていない会社もあります。「異文化コミュニケーション」はグローバル化されたビジネスにおける武器の一つとさえ言えるのです。


企友会理事
松本真子


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2018年05月03日

世界で活躍する日本人

先日、バンクーバー美術館へ行ってきました。


2018年2月から5月3日まで限定で展示されている、日本を代表する芸術家の村上隆さんの作品を見る為です。

普段は芸術などには疎いですが、同じ日本人ということで、引き寄せられました。

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全体的にアニメポップ的な作風に見えますが、和紙を使用していたり日本画の浮世絵を彷彿とさせる作品に、各国の人が夢中になって見ていらっしゃいました。私もすっかり見入ってしまいました。

フロアによって展示が別れていますが、村上隆の「The Octopus Eats Its Own Leg(邦題:タコが己の足を食う)」はメインフロアで展示されています。写真撮影もOKなため、インスタグラムのハッシュタグ「#TAKASHIMURAKAMI」で、バンクーバーアートギャラリーで撮られた写真を見ることが可能です。

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村上隆さんの初期の作品から新しい絵画、様々な年代に制作された彫刻など50以上の作品が展示されていました。人気アーティスト「ゆず」や「カニエ・ウェスト」等CDジャケットのデザインも手掛けており、私も全然知りませんでした。


今では日本以外で活躍している方は多いですが、改めてバンクーバーにて、作品などを見ると元気がもらえ、活力になります。

これからバンクーバーも良い季節に入りますが、改めて【海外で頑張ろう】と考えた一日でした。


企友会理事

高岡利和



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2018年03月21日

今年の Sakura Days ジャパンフェアは...


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Photo by Masaaki Komorion Unsplash



今年のSakura Days ジャパンフェアは、414()15()の二日間に亘って開催されます。


日本の食べ物、日本のパフォーマンス、日本のビジネス、日本の文化を見て、そして体験できるイベントです。

Sakura Days ジャパンフェアは、バンクーバー近郊に住む人たちに日本を紹介するイベントで、日本を身近に感じてもらい、日本とカナダが相互の理解を深めることを目指しています。いわゆる、日本とカナダの『架け橋』の一つに成ればと願っています。


ジャパンフェアは、2009年より、六つの日系ビジネス団体が一つに成って、VanDusen Botanical Garden、在バンクーバー日本国総領事館の協力を得て、Vancouver Cherry Blosome Festival との共催で始まりました。最初の年は、バンデューセン植物園の一部を借りて行う小規模のイベントで、来場者も5,000人程度でした。 2010年は、冬季オリンピックがバンクーバーで開催されたため、開催できませんでしたが、2011年より再び継続開催し、今年で、9回目の開催となります。フードや販売/非販売の参加ベンダーの数は、50を超え、パフォーマグループは30を超えるグループが参加し、来場者も10,000人の来場者がある大きなイベントなりました。毎年新たな試みを加え、さらに魅力のあるイベントしてゆきたいと思っています。


Sakura Days ジャパンフェアの運営は全てボランティアで行っています。毎年200人を超えるボランティアの協力を得ています。その多くは日本に興味を持ち、親しみを持って頂いている人達で、ボランティアの力なくしては開催できないイベントです。今年はボランティアへの感謝の意を込めて、イベント後にパーティを予定しています。


過去8回の開催を振り返った時、改めて多くの人が日本に興味を持ち、親しみを感じていただいていることがわかります。 2011年は、イベント開催前の311日に東日本大震災が発生し、急遽被災地への援助を決め、イベント来場者の多大なご協力により、$ 29,033.88 の義援金を日本赤十字社に送付することができました。また、その翌年には『日本とトモに』をテーマに、来場者の被災地への温かいメッセージと$ 1,146.60の義援金を、被災者を献身的にサポートしている福島大学災害ボランティアセンターに送付しました。


このイベントを通じて日本の良いところを当地に住む人たちにつたえ、また当地の人達の日本に対する気持ちを日本に伝えることにより、日本とカナダの絆がさらに強くなればと願っています。



企友会理事

塚本隆志

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2018年02月08日

ビジネスチャンスとやるかやらないか

2018年もあっという間に2月を迎えました。企友会会員の皆さまにおかれましては、一年のスタートをどのように切られましたでしょうか?


先週行われた企友会懇話会共催新春懇談会では、岡井総領事より『解説:TPP11とカナダ』と題し、先日大筋合意がされ、3月のチリでの署名式が待たれるTPP11について解説をいただきました。特に私たちとの関係が深い日本やカナダのTPPの合意概要、日本のTPP協定に伴う輸出促進への政策的取り組み、そして国内産業育成への強化方法など、詳細な資料を基に分かりやすくご説明を頂きました。経済協定と聞くと、関税の事が真っ先に思い浮かびますが、関税のみならず、TPP11にはサービスに関する規制の自由化やビジネス環境の整備といった項目までも含まれ、商社のような大規模な貿易に関わる方から中小のビジネスに至るまで、非常に広範囲で影響があることに気付かされました。


物品やサービスの種類によっては、本格的な協定の適用や実行までには未だ少し猶予があるかもしれませんが、TPP11にはおおきなビジネスチャンス、商機がありそうです。ビジネスに関わる我々は今回の講演を機に、その内容をもっと研究するべきなのではないでしょうか。また、企友会はそういう場所を提供するべきではないかと感じました。


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そして、この時私が思い出したのは、昨年から始まった企友会ばんくーばー寺子屋、略して“ばんてら”でのメープルファンツアーズの別所さんのお言葉。『結局はやるか、やらないか』。いろいろな障害や困難があって、それを理由にやらないに至ることは沢山あると思います。障害や困難があっても、これは商機と信じやる人はやる、そしてやることによってのみ成果は生まれてくる。単純なようで、とても難しいのがこの『結局はやるかやらないか』。ビジネスチャンスが隠されたTPP11のお話とやるかやらないかの話、年初に2018年のキーワードを聞いたような気がしました。


岡井総領事のお言葉を借りれば、今年戌年は良い方に行くことはどんどん良い方向へ、悪い方はどんどん悪い方向に行ってしまうようです。会員の皆さまと一緒にどんどん良い方に、良い方向に進んでまいりたいと思いますので、今年もどうぞ宜しくお願いいたします。


企友会会長 澤田




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