旧年中は、企友会の活動に様々な形でお力添えを頂きまして有難うございました。今年も理事一同、会員の皆さまと共にバンクーバー日系ビジネスの発展と会員間の親睦に努めて参りたいと思いますので、何卒宜しくお願い申し上げます。
さて、今年は2010年。オリンピックイヤーの幕開けです。2003年7月の開催地決定から約6年半の月日を経て、オリンピックは2月12日より、パラリンピックは3月12日より遂に開催となります。
決定時のことを今でもよく覚えています。当時学生だった私は、ちょうどビジネス・・コミュニケーションの授業中でした。廊下に置かれていたテレビで発表の生中継を見ていた学生達が一斉に大きな歓声を上げたのを受け、先生の『テレビを見に行っていいわよ』という声で授業は中断、クラスメイトと一緒にテレビに映る各地の中継の様子を見ました。地元でのオリンピック開催に対する期待と興奮は、観戦チケットが思うように取れなかったりする中で平静に戻り、結局今回のオリンピックも、いつもと変わらずテレビ観戦に終始しそうな感じです。
総費用約60億ドルと言われるオリンピック。BC州が開催地決定からオリンピック開催のために費やした費用は約6億ドルという報告があります。ウィスラーへのアクセスであるSea to Sky Highwayの増幅工事(約10億ドル)やリッチモンド・空港・ダウンタウン間を結ぶスカイトレイン・カナダラインの建設工事(約20億ドル)は、この6億ドルにはもちろん含まれていません。これらの多額の出費に対する批判も多く、また、様々な工事のためところどころで見られた交通渋滞や、道路閉鎖にともなうイエールタウンやキャンビービレッジでの相次ぐ店舗閉鎖で、市民のオリンピック離れが進んでいると感じる時期もありました。
そして開催を間近に控えた今、一番気になるのは道路の閉鎖や混雑の状況。この混雑を回避する為バケーションに出るという人の話も耳にします。もちろん、毎日の通勤を心配するのはもっともな事なのですが、各国からの訪問者を歓迎するという我々市民一人一人のホスピタリティの気持ちが、私を含めまだまだ足りないように感じます。選手を始め、その家族や友人、そして各国からのメディアや関係者、多くの人たちがバンクーバーを訪れます。これらの人たちの滞在が、少しでも楽しいもの、思い出深いものになり、オリンピック・パラリンピックが成功することにより、初めて将来の経済効果が期待できるのではないでしょうか。全体を指揮するVANOCの責任も重大ですが、国民投票で招致を決めた我々にも、訪れる人々を暖かく迎え、アスリートを応援し、オリンピック・パラリンピックを盛り上げていく責任があるのではないかと思います。
一旦始まれば、大騒ぎの2週間があっという間に過ぎてしまうことでしょう。参加選手の健闘と、オリンピック・パラリンピックの成功を祈るとともに、開催地に住む市民の一人として、各国から訪れる人々を暖かく迎えたいと思います。
企友会理事 澤田 泰代

