企友会(バンクーバー日系ビジネス協会)カナダビジネスコラム&イベント報告

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2009年01月01日

2009年を迎えるに当たって 第一回目 経済概観

企友会の皆さん、明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。

さて、2008年はデカップリングという言葉が一時流行しました。アメリカの経済が悪くても中国やインドはそれとは独立して経済成長を成し遂げる、という考えでした。
しかし、そのシナリオは年の半ばであっさりと否定される結果となります。

アメリカの住宅市場に端を発した景気低迷はオリンピック景気に沸く中国にも冷や水を浴びせ、オリンピックを待たずして株式市場や住宅市場の大波乱をもたらしました。

インドではタタ自動車が英国のジャガーを買収したと思えば3000ドルの車を作ると発表したり、ミタル氏が一気に鉄鋼王に成り上がりましたが現在ではその一時期の威勢は聞こえてきません。

一方、ロシアではプーチン氏が大統領から首相になり、12月の憲法改正ではプーチン氏の独裁政権にレールが敷かれようとしています。

アメリカでは不人気でレームダックと化していたブッシュ政権もようやく終わりを告げ、オバマ氏にバトンタッチされようとしています。前人気の高さではアメリカの歴史の中でも特筆すべき状態の中、極めて難しい政治、経済の運営を任されようとしています。

激動の2008年を経て2009年の世界経済はどう展開するのでしょうか?アメリカの復活はあるのでしょうか?ドルの基軸通貨としての機能はどうなるのでしょうか?経済のブロック化、保護主義の台頭を防ぐことは出来るのでしょうか?その中で日本の経済はどうなっていくのでしょうか?

今年の予想は経済の専門家ですら意見が割れるところではないでしょうか?それぐらい考慮すべきファクターがありすぎます。例えば、今回の金融危機を1930年の大不況となぞることが出来るのか?原因は似ているところがあります。それは、資金がアメリカに集まったということです。そして、バーストした。1930年大不況はヨーロッパの資金が直接的に、そして今回の金融危機はアジアからアメリカに流入した資金が呼び水となりヨーロッパの資金に大きな影響を与えたというシナリオです。

さて、2008年の後半になって日本では雇用問題を含め、企業収益の悪化が叫ばれています。これに対し僕はやや意外感を持っています。なぜ、総悲観説となってしまうのでしょうか?

もともと今回の金融危機において日本がもっとも健全であったといわれています。ですが、今の心理的景感は世界で一番悪い。そのきっかけを作ったのがトヨタでした。しかし、正直、僕はオーバーリアクションだと思っています。車が売れないのはローンがつかないのが主因であってクルマの需要はまだ継続的に伸びます。買い替え需要もあります。よって金融サイドの改善が進めばこの問題は解決の方向に向くのです。

日本が農業国だったとき、天候によってその年の生産高は2割も3割も影響を受けました。天候だけは神のみぞ知るであり、制御が出来なかった。しかし、飢饉がずっと続いたことはありません。必ず、良くなるのです。2008年に起きた金融危機もそういう意味で「不作の年」だったと見るべきです。そしてその「不作」はアメリカ住宅市場では2006年半ばごろから既にその傾向が出ていたわけです。つまり、景気のピークからは既に2年半も落ち込み続けているわけです。

でも経済は天候と違って人間が制御出来るものなのです。ならば、なお一層、解決への道が作り出されなくてはいけません。

北米では景気の先行きに対しもっと前向きに捉えています。日本や韓国だけがかなり悲観的になっています。
ですが、これを打開する案はいくらでも考えられます。その一つに損保業界の再編。これを行なうことにより、業界の利益水準が大幅に向上します。この姿勢が一番大切なのです。
円高であれば日本企業が外国企業をM&Aしたり海外資産購入をするには絶好のチャンスなのです。

今回たまたま震度7級の金融危機が起きた。ですが、過去40年だけ見ても石油ショック、ブラックマンデー、バブル崩壊、アジア危機、ITバブル崩壊、911などいくつもの震度5−6級の危機がありました。

日本はこれをチャンスとして生かすべきなのです。まずは総悲観の今の姿を立て直すことが重要です。そうすればきっと桜は咲くでしょう。

2009年を皆様と共に素晴らしい年にしませんか?
ベイショアガーデン社
社長 岡本裕明
この続きは岡本氏のブログで
http://blog.livedoor.jp/fromvancouver


posted by k-column at 14:51| ビジネス レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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